チペワ別注のビブラムソールへの修理はABCマートで受付可能と確認
2014/02/15
メールでチペワのブーツの購入相談を受けてました。本名でメールいただいていたので、仮にAさんとしておきます。端折って流れを書きますと、
Aさん:「チペワの6インチプレーンブーツ#97062(タンレネゲード)を購入したいのですが、どこもない。どこか売っているお店は知りませんか?」
ねむたい:「人気モデルだしこのモデルから売れていくような感じです。ABCマートの都内大型店舗ならあるかも。新モデルも視野に入れ、諦めたほうたいいかもしれません」
Aさん:「都内のABCマート大型店で、次モデルのタンレネゲード#90047を購入できました。ところで、ソールが黒ソール(ニトリル)ですが、茶ソールに変更したい。変えてもらうことは可能でしょうか?」
ねむたい:「普通のビブラムソール#700ならブーツ修理店にだいたいあります。純正にこだわってチペワ別注のビブラムソールにしたい場合は、チペワ旧輸入代理店直営のオンラインショップがチペワ別注のビブラムソールの交換を受け付けています・・・」
返信メールに該当URL貼り付けようとして、ソール交換サービスのページにアクセスしたら、ソール交換サービスが知らぬ間に終了しとるではないか!
photo credit: hans s via photopin cc
今までの経緯の整理
軽くおさらいしておきます。
チペワの旧輸入代理店の「トップウィン」が、オンラインショップを直営していまして、そのオンラインショップの名前は「Peoples Place」。
このお店はずっとチペワのブーツも取り扱っていましたが、チペワの輸入代理店が変更になったことにより、在庫放出のセールを段階的に実施し、チペワの販売は2013年秋に完全終了。
並行してチペワのソールのリペアサービスもオンラインショップでずっと販売していました。チペワの販売は終了しても、このリペアサービスは継続して販売。
ヒール交換が6,000円+税。オールソール交換が12,000円+税。修理対象のブーツ発送の送料はユーザー発払い。修理後の返送送料は無料。依頼したユーザーのレビューは、総じて良かったです。
チペワのブーツはチペワ別注のオリジナルソールが採用されているモデルがあり(上記写真1と2がオリジナル)、通常のブーツ修理ショップなどにはこれらのソールは常備されていません。「オリジナルにこだわる」のであれば、ここに依頼するのが一番手っ取り早かった。
しかし、この「Peoples Place」提供のリペアサービスが終了した今、チペワのオリジナルソールにこだわる場合、どこに修理依頼すればいいのだろうか?
現輸入代理店のABCマートに問い合わせてみた
photo credit: Rog01 via photopin cc
チペワの現輸入代理店のABCマートに聞いてみることにしました。
サポートは流れ作業だというのはわかっているし、金にならない客の質問に一所懸命答えたってしゃーないという企業側の言い分は十分理解してるつもり。それにしても、ABCマートのサポートはほんと一発できちんと回答をもらえたためしがない。
今回もわかりやすく番号まで振って細かく分けて聞いた質問を、勝手にまとめるわ、要領を得ないわで、再度、根気強く質問を送り直し、時間がかかりました。
全部のやり取りを掲載してたら、堂々巡りに「何言ってんだ?」とみんな笑っちゃうと思う。回答メールは延々と「チペア」と書かれており、ずっこけ必至なので、私のほうで要点だけまとめます。
前提ですが、「ABCマートでチペワのブーツの修理は受け付けています」
今回聞きたいポイントは2つ。「ABCマートへの修理依頼の手順・費用」と「チペワ別注のオリジナルソールへの修理は可能か?」です。
修理受付
修理受付は、店頭対応だけ。
ABCマート店舗検索サイトhttp://map.abc-mart.com/で近くの店舗を検索し、店舗に直接持ち込む。
修理の手順
店舗で預かり、修理可能かどうか、見積りを取る。
修理前提の預かりの場合は、内金5,000円が必要。
見積り金額をABCマートから提示後、修理を行うか行わないかをユーザーが判断する。行わないのであれば商品はそのままユーザーに戻される。
修理の費用
オールソールで15,000円前後。修理対象のブーツの状況により、金額の加算や修理のお断りもある。
修理にかかる時間
修理工場の混みぐあいや、ブーツの状況によって変動するが、1~1.5ヵ月ほど。
チペワ別注ソールへの対応
チペワ別注のビブラムソールは、修理工場へチペワより供給されており、修理が可能。
ABCマートのサポートからの回答をまとめたものは、以上です。最後のオリジナルのソールへの修理可能の言質が取れたのは大きな収穫でした。
チペワのオリジナルを追求するなら
チペワ別注のビブラムソールにこだわりがあり、ユーザーがオリジナルのスタイルを修理後も追求し続けたい場合。
修理工場がABCマートのグループ傘下なのか単なる取次なのかはわかりませんが、チペワから修理工場に対してソールの提供がされているので、ABCマートを窓口に修理を依頼すれば対応可能ということの確認が取れました。
ABCマートの取次の中間マージンも修理代に乗っかっていることですし、オリジナルにこだわらなければ、腕のいいブーツ修理屋さんは他にもいっぱいあるのでそこに修理を頼めばいいと思います。修理のタイミングでカスタムするとかも面白いですよね。
とりあえず今回、チペワのアウトソール交換で、オリジナルを追求する選択肢は継続して存在するということの確認が取れましたので、チペワユーザーの皆さまへシェアさせてもらいます。
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Comment
こんばんは。
リペア体制が維持されるか否かは、純正にこだわりたい場合は切実ですね。
#700のコルク入りは、普通のリペアショップでもある所にはあるようですね。
これって写真2のものとは違うのか、気になるところです。
違うのであればチペワ純正のリペアに出さなければなりませんが、もし同じなら融通が利いて良さそうだなと思いました。
私も他社ブーツですが#700コルクと思しきものを履いていまして、少しクッションのある履き心地が気に入っています。
オジブワさん
コメントありがおつございます。
#700のコルク入りは自分はリペアショップで見たことがなく、あるというのは初耳で驚きです。チペワ純正との差がない、同じものなのであれば、リペアの選択肢の幅が広がるのでいいですね。コルク入りのクッション性は確かに良いですが、少し減りが早い気が。
どこまでオリジナルにこだわるか?というのは人それぞれですが、オリジナルから逸脱して、自分好みを模索するのもブーツの楽しみ方のひとつかなと思います。
オジブワです。
#700 with cork、探したところ中物のコルクの記述が検索に引っかかるのでなかなかソールまで辿り着かず、とりあえずリペア店を1つ確認しましたが、よりによってレッドウィング専門店でしたので、ここでは店舗名は控えておきましょうか…
それでもやはり常備品というわけでもないようで、そんなに数は扱っていないように見受けられます。
いずれにしてもこのソール、形としては普通の#700と同じなので、完全なチペワオリジナルではないのかも、と思ったりしています。
「ビブラムに別注をかけた」といった書き方をしている(一見オリジナルかと思ってしまいますが、厳密に言えばオリジナルとは言っていない)かと記憶していますが、数は少ないけれどもあくまで最初からビブラムのラインアップの中にあって、まとまった数を確保したいがために発注しました(≒オリジナルな型を起こしたわけではありません)、といった印象を受けています。
完全なオリジナルであれば、写真1のようにロゴでも入れるのではないか、と。
ただしコルクの配合具合等、オリジナルの注文はしているかもしれず、それで普通の#700 with corkとは違うのか気になった次第です。
真相はいかに…
何だかどっちでもいいような話になってすみません。
私、割と純正にこだわってしまう方なので…
そしておっしゃる通りこのソール、クッションが良いせいか減りが早い気がしますね。
(返す返す、私のとねむたいさんのが同じものかは分かりませんが…)
オジブワさん
コメントありがとうございます。オジブワさんの考察はいつも勉強になります。
確かに仰るとおりで、#700のウィズコルクは「完全チペワ別注」じゃなさそうな気もします。トップウィンがチペワの後継でゴリ押ししているピストレロもウィズコルクが使われていますし。そのへん実際のところどうなのかは非常に気になりますが、誰に聞いたらわかるのかさえ謎です。
オリジナルに忠実にこだわるのであれば、こだわり抜いてもいいかもしれませんが、けっこう労力も使うので、ほどほどのところで落とし所を見つけるのがいいのかもしれません。